漢字検定準1級3カ月攻略法

漢和辞典の選び方

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本当に合格したい人のための

           漢検準1級3カ月攻略法    第6回


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やるべきことを明確にして、それをきちんとやりさえすれば合格できます!
私が実際に3カ月で合格した勉強法を公開します。準1級の「出題される問題の
母集団」を公開しますから、これで合格間違いなし!?
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■目次■
★準備編・今日のポイント
 漢和辞典の選び方
★おたよりコーナー

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★漢和辞典の選び方
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さて、今回のテーマは、漢和辞典の選び方です。
結論を言ってしまうと、日本漢字検定協会発行の『漢検漢字辞典』が一番のおす
すめです。
この本も、書店で注文するよりも、インターネットの方が入手が早いかもしれま
せん。

アマゾンで購入するなら、こちら。
   ↓
■『漢検漢字辞典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890960597/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-89096-059-7
3360円
2001年3月15日初版発行

このメルマガで私は「準1級の『出題される問題の母集団』を公開します」と言
っているわけですが、文字どおりの母集団なら、この『漢検漢字辞典』です。
(辞典1冊をまるごと覚えることはできないので、もっと効率のいい方法をメル
マガで紹介しています)

この辞典を使うメリットは「漢検独自のクセのある熟語が載っている」ことです。
漢検の問題は「試験であるがゆえのクセ」があります。

第3回でも書いたように、「熊」という字は準1級の対象漢字ですが、「次のひ
らがなを漢字で書け:くま→熊」では、準1級にふさわしい問題にはなりません。
そこで準1級では、「熊掌」を音読みさせる問題を出しています。「熊」の音読
みなんて一般には知られていないので、準1級の問題として出題する意義がある
わけです。
(正解は、熊掌=ゆうしょう)

過去問題を勉強していると、そういったクセのある問題に、よくぶつかります。
そこで「熊掌」ってなんだ? ということになるのですが、一般の漢和辞典を引
いても載っていないのです。
もちろん、漢字個々の意味からは「熊の掌(てのひら)」だろうとは予測がつき
ます。けれど、「熊のてのひらが、いったいどうしたんだ」という文化的なこと
まではわかりません。

「漢字」という文字の範疇を超えて、「もの」や「こと」がわからなければ問題
や解答が理解できず、しっかりと覚えることはできないのです。

私が受験したときは、まだ『漢検漢字辞典』が発行されていなかったため、問題
や解答の意味を「解読」するのに、たいへん手間がかかりました。

まず、漢和辞典を引いてみる。載っていないと国語辞典を引いてみる。それでも
載っていないと大辞林や広辞苑のような大型の国語辞典を引いてみる。それでも
載っていないと図書館へ行き、諸橋轍次『大漢和辞典』全15巻を引いてみる。
それでもわからないと、念のため百科事典も見ておこう、と調べ、結局わからな
い。

しかたなく、「漢字個々の意味から判断して、多分こういう意味だろう」といっ
た、すっきりしない状態のまま熟語を暗記しなければならないことが多々ありま
した。

それが、この『漢検漢字辞典』を引けば、一度で明解にわかります。

〔熊掌〕ユウショウ クマの手のひらの肉。中国で美味なものの一つとされる。

う〜ん、うまいのか。と、一度で納得のいく理解が得られます。

準1級ともなると、大半の問題の意味が、最初はわかりません。それが、ほぼ一
度で明確な答にたどりつけるのですから、『漢検漢字辞典』は、勉強の効率アッ
プにたいへん役立ちます。

また『漢検漢字辞典』は50音配列なので、漢和辞典をあまり使い慣れていない
人にもとっつきやすいでしょう。
(もっとも、50音配列だろうが、部首配列だろうが、すばやく目的の漢字が引
けるくらい勉強しないと、準1級は合格できません)

以上は、過去問題集優先で勉強するばあいです。過去問題集の内容を効率よく調
べるには、『漢検漢字辞典』が最適、ということです。

また、熟語が大きな活字で印刷されているなど、見やすさも配慮されています。

        *        *        *

では、『漢検漢字辞典』が万能かというと、そうではありません。漢字の「字源」
つまり、「なぜその漢字には、そういった意味があるのか」といった説明はほと
んど載っていません。

小学生の頃を思い出してみればわかりますが、成り立ちが理解できると、漢字を
簡単に覚えられます。人+動=働といった例などがそうです。

準1級の漢字は見なれないものが多いため、「理屈はともかく、そういう意味だ」
と丸暗記しようとしても、なかなか覚えられません。
そんなときには、漢字の形や音などから筋の通った「字源」の説明があると、た
いへん理解しやすくなります。

ところが、「字源」というのが、なかなかやっかいなのです。ひとつの漢字の成
り立ちについて、さまざまな説があります。

字源解説で世間の評判(人気)が高い辞典が、研究成果という点でじつは研究者
の間では評価が低いことがあります。
はっきりいって、こじつけに近いと感じられる字源解説をしている辞典もありま
す。

このあたり、説明を始めると長くなるので、結論として私のおすすめを書きます。
いちおしは、『旺文社漢字典』です。発行は、旺文社。
高校生〜一般向けのたいへん使いやすい漢和辞典ですが、書店ではあまり見かけ
ないので、これもインターネットで買った方が早いでしょう。
辞典類は在庫切れという表示が多いのですが、注文すれば数日で届くようです。

A■『旺文社漢字典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010775718/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-01077-571-8
2730円
1999年9月初版発行

ただ、字が少し小さいので、私はふたまわりサイズの大きな「大活字版」を購入
しました。これは「読んで楽しめる辞典」です。
B■『旺文社漢字典』(大活字版) 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010721189/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-010721189-118-9
4725円+税
2000年2月初版発行

覚えにくいと感じる漢字は、この辞典の解説を読むと理解しやすいです。


あと、字源解説では、
『学研漢和大字典』や『漢字源』も許容範囲だと、私は思います。
発行は、学研。CD-Romも出ているので、パソコンで使用したい方におすすめです。

『学研漢和大字典』は、書名に「大」とついているように、かなり本格的な辞典
ですが、内容そのものはわかりやすいロングセラーです。

C■『学研漢和大字典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4051035034/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05103-503-4
4620円
1991年2月初版(本当の初版は1986年10月で同内容)

上記の通常版はやや字が小さいので、私は大きな文字の「机上版」を使っていま
す。これも「読める辞典」です。
D■『学研漢和大字典』(机上版)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4051035042/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05103-504-2
9713円
1980年11月初版

CD-Rom(Windows版)も出ています。
E■『楽しむ辞典漢和大字典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4057000399/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05700-039-9
5040円
2002年10月初版

国語大辞典が付属したものもあります。
CD-Rom(Windows版)
F■『楽しむ辞典国語大辞典漢和大字典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4057000402/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05700-040-2
9240円
2002年10月初版


『学研漢和大字典』の内容をコンパクトにし、高校生〜一般向けとして再編集
したのが『漢字源』です。
『漢字源』は何度も改訂されていますが、どれも字源解説については大きな変
更はなく同様に使えます。最新版は下記です。

G■『漢字源』(改訂新版) 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4053008891/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05300-889-1
2730円
2002年4月初版
(2004年8月17日確認結果、アマゾンでの表記が「改訂新版 版 (2001/11) 」と
なっていますが、誤り。正しくは「改訂新版 (2002/04) 」です)

CD-Rom(Windows版)もあります。
H■『楽しむ辞典漢字源』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4057000429/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05700-042-9
3675円
2002年10月初版

国語辞典が付属したものもあります。
CD-Rom(Windows版)
I■『楽しむ辞典現代新国語辞典漢字源』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4057000437/kanken-22/ref=nosim
ISBN4-05700-043-7
7140円
2002年10月初版

紙の辞書のばあい、大きいと持ち運びや取り扱いが面倒ですが、CD-Rom辞書では
そういった制約はありません。
HやIを購入するのなら、多少値段が高くても、EやFの方が内容が多い分、お
すすめです。


漢和辞典やCD-Rom辞書は、気づくと改訂版が出ていることがあります。上記の辞
典の購入を検討されるばあい、念のため出版社のホームページで、最新の辞典を
確認していただくのが万全です。

・旺文社
http://www.obunsha.co.jp/
・学研
http://www.gakken.co.jp/



おすすめの順位と、リンクの数の多さが逆になってしまったので、再度、念押し
で書いておきます。

過去問題集の勉強には、『漢検漢字辞典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890960597/kanken-22/ref=nosim

字源解説では、まず『旺文社漢字典』
普通サイズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010775718/kanken-22/ref=nosim
大活字版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010721189/kanken-22/ref=nosim

上記に続き、字源解説では『学研漢和大字典』と『漢字源』です。

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★おたよりコーナー
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読者の方からのお便りを紹介します。

「熊」を「ゆう」と音読みすることは、ほとんど知られていない、という話をた
びたび書いています。

そうしたところ、熊本の方から、熊本県内では常識だ、というメールをいただき
ました。

> 「熊」の音読み、一般には知られていないのですね。
> 熊本にいれば当たり前のように新聞とかで目にするので
> 全国的にみんな知ってるんだとおもってました。

う〜む。こういうことって、あるんですね。

> 「帰熊」とか。

「きゆう」、つまり、よそへ行っていた人が、熊本に帰ってくることですね。

> 熊悠・優熊などを「ゆうゆう」と読ませるお店や
> 施設がたくさんあります。

なるほど。

という、貴重な報告でした。ありがとうございました。

みなさんも、漢字にまつわる発見、漢検の勉強法の質問、意見等ありましたらお
寄せください。まぐまぐ版の「漢検準1級3カ月攻略法」やホームページで紹介
させていただきます。
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