漢検準1級 過去問題

座と坐の違いは?

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●これならわかる! 準1級漢字 【坐】の巻
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 一見むずかしそうな漢字も、ポイントを押さえれば簡単に理解できます!
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 「座」なら学校で習ったけれど、「坐」ってなんだ?

 って思う人も多いかもしれませんね。


 ひとことで言えば、

 【坐】……「すわる」という動作をあらわす動詞

 【座】……「すわるところ」という場所をあらわす名詞

 です。


 「ザして死を待つ」と言えば、すわりこんだまま何も手を打たずに最期を
  ~~
 むかえることなので、「坐して死を待つ」と書くのが正しいです。
            ~~

 「王ザにつく」と言えば、王様のすわるところ(席)なので
   ~~
 「王座につく」と書くのが正しいです。
   ~~


 英語でも、まったく同じような言葉の使いわけがありますね。

 【 set 】 ……「置く」という動詞。(「セット」です)

 【 seat 】……「置く(すわる)ところ」という名詞。(「シート」です)

 似たつづりの単語ですが、英語でもちゃんと言葉を使いわけています。

(共に「すわる」を意味するラテン語の「sedere」が語源と言われます)



 以上をまとめると、

 【坐】…… set  ……「すわる(置く)」という「動作」

 【座】…… seat ……「すわるところ」という「場所」

 といった対応関係にあります。



 漢字の形に目をやると、

 坐(すわる)+广(屋根)=座(すわるところ)
 ~~      ~~     ~~
 であり、理屈が通っています。

 う〜ん、さすが、中国四千年の歴史!



 ところが!

 戦後(湾岸戦争後じゃないよ、太平洋戦争後)、

 日本では独自に漢字の簡略化を進めてしまい、

 一般に使われている常用漢字では【座】だけが採用されています。


 【坐】を【座】に統合してしまうという暴挙がおこなわれたのです。

 いまでは、一般には「座る」と書きますが、正しくは「坐る」です。


 昔の漢和辞典を開けばわかりますが、

 【座】は、あくまでも「すわるところ」や「席」であり、

 「すわる」(という動作)として説明している辞典は、

 当然ながら、ありません。



 このあたりは、書き出すとグチになってしまうのですが、

 「すわる」を「座る」と書く現在の常用漢字は、

 いわば2歳児くらいの知能レベル、という見方もできるわけです。

 「すわる」と「すわるところ」、「set」と「seat」の

 区別がついてないんですから。



 「坐」と「座」をひとまとめにしてしまった常用漢字は、

 円周率3.14…を3で計算するような、いわば「ゆとり教育」の漢字です。

 「坐」と「座」をきちんと使い分けていた50年前の日本人が見れば、

 現在の日本人は、かなり大雑把、おバカ、ということになります。


 常用漢字という制約を離れて、

 ほんとうの漢字が学べるのが漢検準1級なのです。


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●漢検準1級過去問題バッチリ!
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 出題の可能性がきわめて高い問題を紹介しています。要チェック!
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 Q1■次の漢字の読みをひらがなで記せ

    坐る
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 A1■坐る → すわ-る

    もう、おぼえましたよね。

    「坐」こそが「すわる」に対応する本来の漢字です。

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 Q2■書き換えが認められている常用漢字に改めよ

    坐視
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 A2■坐視 → 座視

    坐視(ザシ)=坐(すわ)って視(み)ているだけで、

    手出しをしないこと。

    「坐」を「座」と書くのは、日本の常用漢字という

    約束事の中では認められていますが、本来は誤用です。

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 Q3■次の四字熟語を漢字で記せ

    行住ザガ
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 A3■行住ザガ → 行住坐臥

    行住坐臥(ギョウジュウザガ)とは、日常のふるまいのこと。

    行=いくこと
    住=とどまる(すむ)こと
    坐=すわること
    臥=ふす(ねる)こと

    以上のよっつで、人のふだんの行動を代表しているわけです。

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