漢字検定準1級 過去問題

先鋭、ほんとうは尖鋭

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 ●過去問題バッチリ!【尖】の巻
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 出題の可能性がきわめて高い問題を紹介しています。要チェック!
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 問題■次の・印の漢字を書き換えが認められている常用漢字に改めよ。

    ・
    尖鋭
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 解答■尖鋭 → 先鋭


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 解説■「センエイ」というのは「とがってするどい」ことです。
    だから、「尖鋭」です。

    =尖(とが)り鋭(するど)い
      

   「尖」という漢字は、下が「大」、上が「小」、つまり、片方が太くて
    もう片方が細いことによって「とがる」という意味を表しています。


    いまでは「先鋭化する」などと書きますが、正しくは「尖鋭化」です。
   「先」は同音の漢字による当て字です。

   「尖」が常用漢字からはずれてしまったので、「先」で代用したわけで
    す。

    代用してもいいじゃないか、と思うかもしれませんが、本来は違う意
    味の漢字ですから、やっぱり、ちょっと変です。


    別の例で考えてみれば、よくわかります。
    たとえば、「加熱」と「過熱」のふたつの熟語があります。
    両方、音は同じ「カネツ」ですが、意味が違います。

   「加熱」は「熱を加える」こと。(単に)熱を加えることです。

   「過熱」は「熱し過ぎる」こと。必要(限界)以上に熱くすることです。

   「加熱」したからといって、必ずしも「過熱」するわけではありません。

    それを、どちらか一方にまとめてしまえば、無理があります。

    こういった、現在も使いわけている漢字ならば、「ひとまとめにする
    なんて、とんでもない!」とわかります。

    しかし、尖→先のように、見なれてしまった書き換えだと、すでに概
    念そのものがごちゃまぜになっていて、その不自然さに気づきません。


    いまでは「先端」と書きますが、これもかつては「尖端」と書くのが
    一般的でした。

   「キリの尖端」は「尖って」いますし、「時代の尖端」も、やっぱり
   「尖って」いるわけです。

    若者言葉(?)で突出していること(?)を「トンガッテいる」と言
    ったりしますが、「時代の尖端」という言葉と重ねあわせると、本来
    の漢字の「トンガッテいる」という意味には合っているわけです。

    先祖がえりと言っていいのでしょうか。

    このあたりは、偶然のような、必然のような、面白い一致ですね。

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